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女王陛下、

　　お茶を召しませ

Novel

こちら冒険者ギルド別館、落とされモノ課でございます。【第二部】

秋野満月（みつき）二十三歳。彼女は五年前、異世界に落とされた。
そこは「落とされモノ」と呼ばれるトリッパーだらけ。剣あり魔法あり、地球より進んだテクノロジーありのごった煮世界。
冒険者ギルドが大企業と化し、強い支配力を持つ場所だった。
トリップ特典で「暴食の鞄」と呼ばれる厄介なチートを授かってしまった満月は、ギルドの監視下で別館職員としてお勤めしている。
……基本的に、ダラダラと。
＊第一部は書籍化済みなので掲載しませんが、基本一冊完結で、あらすじとキャラクター紹介を読めば大体わかるように書いています。

きっと魔女だ、と誰かが言った*準備中

「おとぎの森」の奥で、王子らしき人物の死体が見つかった。しかし困った、これはどの物語の王子なのだろう？　王子を待っているはずの姫君たちは誰一人名乗りを上げない。大変だ、このままでは「おとぎの森」の秩序が損なわれてしまう！
裕福な家に生まれながら、よりによって「スチームパンク街」で小さな探偵事務所を営むアリシアの元に、その調査の依頼が舞い込んだ。
気が進まぬながらも諸事情により断り切れず、アリシアは容疑者の魔女たちに聞き取りを開始する。
「で、だれが王子をころしたの？」